運命を。
*プロローグ*
「俺が絶対に側にいてやるからッ!」

彼は、自殺しようとした私にそう言った…。

あの時、私は涙を流しながら、彼に抱きついた。

単純に嬉しかった。

1人ぼっちになった私にへの、癒しの言葉だった。

あなたは…、私のスベテ…………。


ねぇ、翼……。

もぅ会えないけど、あの時、言い残した言葉があるの。

私はあなたに1度も『ありがとう』って言わなかった。

たった1度も…。

もし、あなたにもぅ1度逢えるなら、あの時に言えなかった『ありがとう』を伝えたい。

大丈夫…。

きっと、逢えるから…。

私らは、あなたが言った“運命”なんでしょ?

また、逢おう。

その時は『ありがとう』を。

運命を信じる。

運命を…――。
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