運命を。
第1章

最悪な私

今日も私の隣には、知らない男が寝ている。

そして、ベッドの中の私は裸。

(ヤバ…っ。全然、記憶にないわぁー…)

確か昨日は、七葉と朱音とかと合コンして、…その後は?

『その後』が問題なのに思い出せない。

私、北川花南は取り合えず、急いで服を着てホテルから去った。

歩いてる最中にカバンからケータイを出し、電話。

ルルルル…ッ
ルルルル…ッ

カチャッ…

「くあー。もしもし?何、花南?」

寝惚けてる電話の向こうの七葉。

『そー!花南だよ!てか、昨日どーなったの?』

「あぁ…。きのー?杉山くんが花南を連れてったの♪花南、超酔ってたもんねー」

のんきにそう言う七葉が憎い。

『ふーん』

「何その反応?」

言い訳もしずに開き直り。

『いや。別に減るモンじゃないし。…いっかぁっと思って♪』

「そーそー♪いーの!つか、眠いから寝させてぇ。また今日、学校でっ♪」

『うんっ。ばぃばぃ』

プッ

私はその後ケータイの時間を確認した。

5時23分。

(…一旦、家に帰ろ…)

重たい足取りで我が家に向かった。



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