運命を。

七葉の恋

あれから3週間。

あれから七葉たちとは、喋ってない。

たった1度も。

『朱音~!』

そして、私は朱音と一緒にいる。

「花南…。おはよっ」

『うわー。眠いわぁ!』

あくびをしながら、チラッと朱音を見る。

『…?朱音どーかしたぁ?元気ないじゃん』

朱音は見たカン、元気がない。

幼なじみだし、親友だし、そう言うのは分かる。

しかし朱音は、

「え~。大丈夫だよっ。私、強いからぁ~」

と、笑顔で答えた。

『…そぅっ』

私は、そぅ言うと朱音への目線を外して、また前を見た。

考えることは、七葉のことばかり。

…七葉。

どうしたのかなぁ…?

心配で、少し心が傷む。

あれだけ一緒にいたのに…、分かってあげられない。

その情けなさ。

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