禁断ノ恋

「あーあ、つまんないな…。せっかく来たっていうのに…」


地界は、今の空のように、いつも漆黒の世界なのだ。

だから紅蘭は、明るく、キラキラした人間界に行きたかったのだ。

それに、今まで姿を消してきた妖怪たちも、人間界の景色を見たくて行ってしまったのではないか、と紅蘭は思い浮かべた。


地界_今、どんな状況だろうか。


妹がまた急にいなくなって、紅蓮はどうしているのだろう。


自分の仕事仲間である、-100度の超冷水を操る大蛇・水蛇(すいじゃ)と、本気を出すと世界を二つに裂いてしまうほどの、超強力な雷撃を放つ狐・狐雷(こらい)も…心配しているに違いない。


自分は、全ての妖怪たちを裏切って、今ここにいるのだ。


「……あ…」
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