恋吹雪
「あぁ〜!!!!」
「えっ・・・・?」
「優だぁーー!!!!」
怜がでかい声で叫んでる。
もう走ってるのかな?
「もう走ってるのかな?」
「行ってみよ!!」
すると・・・・・
「何やってんの?香音!!応援しなきゃ」
怜に見つかってしまった。
「やっあのね?向こうで応援するから・・・・」
「だーめ!!」
はぁーっ。あっ!!
愛実は?どこ行ったの?
もしかしておいてかれたー!?
「じゃあねー!」
「やだやだやだぁ〜!」
「ちょっ離してぇ!?」
腕を掴んできた。
離してーー。
「う〜・・・・」
そんなうるうるした目で
見たって。
ダメなんだから!!
「怜ぃ!」
とかなんとかしてる間に
優はゴールしちゃったみたいだけど。
「もうゴールしちゃったじゃん」
「香音のばかぁぁ!!!」
「あたしのせいじゃないし!」
ゴールしちゃったんだ。
ちょっとしか見れなかった。
優は大きな差をつけて
1位でした。
スゴいね。ダントツだもんね。
おめでとう・・・・
なんて言えないよ。
あたしは心の中で思っていた。