恋吹雪
――――――そしてこれはあたし達が3年生の時のお話。

「香音!!」


「何ー?」

優が話しかけてきた。

「牛乳もーらい!」


「やだやだ!絶対何かする気でしょ!?」


「せーいかーい」

優はすました顔で、言った。
               「ちょっ返してー!!」


優は逃げ回っている。

「やだねー!」
               あたしも追いかけようとする。


「わっ・・・」


えっ・・・えっ・・・///


キュッ


なんかこの体制・・・。


「ちょ香音・・・・」

怜があたしの方を見ている。


なんか抱き合ってるっぽい・・・。
ただ手と足が絡まってるだけのような感じだけど。


それは一瞬、ほんの一瞬だったのにとても長い時間に感じた。







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