恋吹雪
優の実力


「今日はペース走をします!」



ペース走!?


「ペース走っていうのはね、校庭1周ごとにタイムを計るの」



先輩が教えてくれた。


「は・・・い」


「時間は20分!」


「!」


20分・・・・!?長い!


「愛実走る?」


「あたしは短距離する〜!」


「しないの?」


「だって疲れるじゃん!」


「はいはい」


そんなことで


ペース走は始まった。



あたしは優のあとをずっとついていった。


全然平気だし!!!


これならいけるかもっ!




なーんて思ってた。


バカなあたし・・・・!



「ハァッハァ・・・・」



あんなに近くにいた優だったのに今は、とても遠い距離。


「ハァッハァ〜・・・」



苦しい-!まだ5分しかたってないの―!?


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