不良探偵
行方調査
ある日の昼下がり。
「あの…」
蓮杖探偵事務所に、実に久し振りの依頼者がやってきた。
二十歳前後の青年。
柔和な表情を浮かべる、如何にも好青年といった感じの男だった。
「ここ、探偵事務所だって聞いたんですが…」
「ああ、そうだよ」
いつものように椅子に座って机に足を上げたまま、耕介が頷く。
「依頼か?」
「ええ…いいですか?」
「大歓迎だ」
客と知るや、耕介は座り直して青年をソファに勧める。
雛罌粟は今日は不在。
仕方がないので自分でお茶を淹れる。
入ったのは随分と渋い緑茶だった。
「あの…」
蓮杖探偵事務所に、実に久し振りの依頼者がやってきた。
二十歳前後の青年。
柔和な表情を浮かべる、如何にも好青年といった感じの男だった。
「ここ、探偵事務所だって聞いたんですが…」
「ああ、そうだよ」
いつものように椅子に座って机に足を上げたまま、耕介が頷く。
「依頼か?」
「ええ…いいですか?」
「大歓迎だ」
客と知るや、耕介は座り直して青年をソファに勧める。
雛罌粟は今日は不在。
仕方がないので自分でお茶を淹れる。
入ったのは随分と渋い緑茶だった。