南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「…え!?…あ、でも今日は香水、つ、つけてないよ?」


平常心。
落ち着け、私。

軽く腰に回された腕や、肩に乗せられた頭、いやもうなんか、南くんの全身から熱が伝わってきて


こっちまで熱が上がりそう。


「…ん、シャンプーの匂いがする。」

「〜〜っ!」


分かっててやってます?!!
何?熱にうなされてる南くんってこんなに甘々なんですか?!!

てか、もう離してくれなきゃ心臓の音!聞こえちゃうし!


ってか、あれだ!ほら、もう平常心保てない!頭から湯気が出そう!


「……っと、わりぃ。」


色んなことを脳内でグルグル考えていたら、南くんの体が離れて行く。


「あ、ううん。ゆ、ゆっくり休んでね!」


……寂しい。
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