南くんの彼女 ( 熱 烈 希 望 !! )


「えぇぇええぇえ!!!!」

「うるっさい。」


翌日、朝。

登校してきた南くんに、『昨日、あれから大丈夫だった?』って聞いたら


『は?昨日?…あれからって何?』って。南くん、高熱のせいで私が家まで書類届けた記憶もないとか言うんですけど!!!!


「ね、嘘でしょ?!さすがに少しくらい覚えてるでしょ?!」

「…全然。」


ちーーーん。


「…じゃあ、あのハグも?いい匂い…も?気をつけて帰れよ!も??」

「…頭イカれた?」


あぁ〜〜!!こんな事だと思ったんだよね!あんなに美味しいだけの話で終わるわけないって……。

だから夢じゃない事を祈ってたのに…。南くんの記憶に残らないなんて夢と同じじゃん!!


「うぅ〜…でも、熱下がって良かったぁ」

「…ふっ、会えないと寂しいんだもんな?」

「うん、南くんに会えないと寂し、ん?……南くんやっぱり昨日のこと…」

「…覚えてない。」

「う、嘘だ〜〜!!」



南くんは、まだまだ手強そうです。
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