5つ年上は、アリですか?




「あ~~……そういえば、そんなことも……?」


「ちょっとなになに、ケーキ食べに行くの?」


「ユイのおごりで行くつもり!」



えっへん、と話しかけてきたセナに答える。

セナは相変わらずの美人だ。



「あ、でも二人で行くの?じゃあ、私は今日はパス」


「え、ただでケーキ食べれるのに?」


「ちょ、俺を置いて話進めんな」


「ん~、そういえば私、昨日食べたわ、ケーキ」



セナは明後日のほうを向いて答える。
なんか怪しい……、けど、ユイのお財布のためにも黙っておこう。



「そう。じゃあユイのおごりで!ケーキ食べ行くよ」


「いってらは~い」



セナはバイバイと手を振る。



「……え、置いてけぼり感ハンパなくね?」



ぽけっとしているユイの腕を引っ張り、早速玄関へ。


早く行ってゆっくり食べるんだ~!
その時の私の目はランランと輝いていたに違いない。



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