s m i l e .
一緒に
ステージ脇で、私と悠さんとスタッフと沢山の人が待機している中、初めてライブをする私は緊張で今にも涙が出そうだ。

足が震えて、頭痛がして、これじゃあライブなんて―――

と、思っていると頭に何かがふわっと乗った。

――悠さんの手だ。

だ い じ ょ う ぶ

口パクで悠さんが、そう言って笑ってくれた。

私もつられて笑うと、さっきまでの緊張があっさりとけた。

頑張らなくちゃ。
そう決意した。

その時。


カチッ

何かのスイッチが入るような、そんな音がした。私はこれが何か知っている。なんせ、私の頭の中から音がしているから。...またやってしまう。これじゃあ、雨宮桜としての私を保つ事が出来ない。

どうか、こんな私を許して―――
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

きみへ
雨飴。/著

総文字数/1,021

詩・短歌・俳句・川柳7ページ

表紙を見る
線香花火
雨飴。/著

総文字数/6,259

恋愛(純愛)18ページ

表紙を見る
あの日の君を僕はいつまでも忘れない。
雨飴。/著

総文字数/1,188

恋愛(学園)3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop