cherish【チェリッシュ〜恋のライバルは男!?〜】
高橋君と別れてすぐにスタートした高校生活は、意外と楽しかった。
新しい友達。
新しい制服。
そして新しい出会い…。
清水君はひとつ上の学年で、アユミが清水君のグループと仲良くなったのがきっかけで知り合った。
何度か顔を合わせる度に仲良くなり、携帯を交換して、
いつしか…何でもないメールのやり取りをすごく幸せに思ってる自分がいた。
受信メールを何回も読み返しては、顔を緩ませ
返信するのも早すぎたら重いかもと思って、
ほんとは打ち終わるのに5分もかからないメールを保存。
受信メール時間から最低20分は空けてから送信したり…
そんな甘酸っぱい片想いライフを満喫していた私。
そして新しい恋をした事をきっかけに、
高橋君の事で絶交していたミサキちゃんとも仲直り(というか私が会話を解禁しただけ)して、楽しく過ごしていた。
そんなある日…
「ごめん突然、呼び出して…」
放課後、清水君に呼び出された。
それまで
『心ちゃんみたいな彼女がいたらな…』
とか
『ヤバイ惚れそう…』
とか
清水君が脈ありそう発言をしてきてたから、
これはもしかして!?
と思っていた。
「ううん、どうしたの?」
「驚かないでほしいんだけど…、実は……好き、なんだ」
キターーーーーー!!!
嬉しさのあまり、少し懐かしいフレーズが頭に響く。