やっぱり俺のお気に入り
俺の思いは通じないのか・・・・・。


未来への嫌がらせは止まらなかった。



見えないところで陰湿な女達。



見た目には仲よさそうにしか見えない。



俺の目にだってそう見えて安心しそうだった時、裕輔が顔をしかめて俺に言った。



「夢乃から聞いた・・・未来ちゃんのこと。夢乃は未来ちゃんと同じクラスの女子と仲いいから。あいつら、影でめちゃくちゃ未来ちゃんのことイジメてるらしいぜ。夢乃も心配してた。同じクラスじゃないから助けてあげられないって・・・・・」



俺はあえて裕輔にさえ、そんな未来のことを言わないようにしていた。



裕輔は夢乃から聞いたのか・・・・・。



何日か経つと嫌でもどこからか噂が流れ始めてくる。



『平岡未来はクラス中の女子から嫌われている』



『イジメにあって孤立している平岡未来』



俺のせいで・・・・・



俺のために・・・・・




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