やっぱり俺のお気に入り
なんとなく・・・・・



なんとなくだけど・・・・・



俺には青山の考えてることが分かる気がしはじめていた。



未来からあいつの事情なんかを聞くたびに少しずつ見えてきた青山の素性。



あいつは孤独が怖いんじゃないか?



だから未来をそばに置いておきたいのか・・・・・



それとも独占欲が強いのか。



どっちにしても、青山は多分・・・・・寂しい奴だ。



これは俺の勝手な憶測にすぎないけれど・・・。



青山は自分に気持ちを向けてほしいんじゃないか?



未来のお母さんのように、未来にも真っ直ぐに自分という存在を見て欲しいって思う自分に気がついたんじゃないか?



それは・・・・・その思いは無意識に、そして時には強引に・・・・・。



未来の話によれば、



青山は小さな頃に両親が離婚。



幼かった青山は父親、つまり未来のお母さんの愛する男に引き取られ、育てられた。



もちろん、その離婚には未来のお母さんの存在が絡んでいたのかもしれない。



けど、まだ小さかった青山にとってその両親の離婚は大きな出来事だったに違いねぇよな。



まだまだ必要だった母親の愛情。



背を向けられた大好きな人。



そんな母親への日々募る愛しさ。



残されたのは自分を包み込む孤独感だけ。



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