やっぱり俺のお気に入り
「マジ、マジ、マジ??あーーヨカッタぁ。じゃあ、平岡さんOKしてくれたんだね?親父も喜ぶよ。龍斗、平岡さんに話してくれてありがとな。マジで、絶対平岡さんなら売れるって・・・よっしゃあ~。気合い入ってきたぞ!」



俺の報告に笑顔で反応する宗。



「未来が決めたことだから・・・」



「俺さ、断られたらどうしようと思ってたんだ。親父はもうすっかり平岡さんに会いたがってるし。ホント・・・安心したよ。詳しいこと決まったらまた平岡さんに伝えてくれるかな??龍斗は俺のメアド知ってるもんな?」



「別にいいけど・・・お前が直接未来と連絡とればいいじゃん??」



宗と未来の間に入って俺が連絡係なんてやってらんねぇって。



「・・・え??龍斗、それは龍斗がイヤだろっ??・・・なんていうか・・・俺はさ・・・平岡さんのこと・・・」



「だから何??未来がお前に心変わりするとでも言いたいの??バカじゃね??そんなのありえねぇから。お前と違って俺は余裕あんだよ!」



「・・・分かった・・・龍斗がそう言うならそうさせてもらうよ。でもそれで万が一、平岡さんが龍斗より俺を選んでもいいんだな?」



「いいんじゃない??ってかありえねぇって何回も言ってんだろっ?」



俺の言葉に宗は何度も小さく頷いて、



「じゃあ、この件は俺に任せてもらうよ」



と言ってかすかに微笑んだ。


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