やっぱり俺のお気に入り
16☆☆☆俺にはあいつ☆☆☆
「なんだよぉ~。今日も未来ちゃん休みかぁ?」



裕輔が俺の横でポツリとつぶやく。



「あぁ、仕事が忙しんじゃね?」



最近裕輔と一緒にいることが多くなっていた。



「そっかっ・・・未来ちゃん最近すっかり人気者だもんな・・・」



テレビをつけると流れる未来の声。



「まぁな・・・あいつの実力だよ」



未来の歌うコマーシャルソングは売れに売れていた。



ランキングでも上位に位置し、テレビや雑誌でも取り上げられる未来。



『突然現われた期待のアーティスト・MIRAI』



歌の上手さとまだあどけない表情の本人とのギャップがさらに話題を呼んだ。



「なんか未来ちゃんが一気に遠くなっちゃった気がすんなぁ。龍斗は寂しくないのかよ??全然会ってないんだろ??」



「まぁな。たまにメールするくらい・・・かな??しょうがねぇよ・・・」



未来と俺の二人で過ごす時間は確実に減っていた。



流れる未来の曲、歌声を何度聴いたって、



未来に会えなきゃ、何も感じなくなる。



未来がそばにいないとすべてが無意味なものに見えてくる。
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