やっぱり俺のお気に入り
「話ならメールでいいじゃないですか?・・・こんなの・・・困ります・・」


「メールじゃダメなんだ。こうでもしないと未来ちゃん・・・俺のこと、避けてるじゃん」



廊下の脇の階段で足を止めた。



「でも・・ホントにダメなんです・・・あたし、雨宮君とメール出来るだけでも幸せです。でも・・・あたしとメールしてるとか、話してるとこ見られるとか・・・そんなのダメですよ・・・」



「言ってる意味がよく分かんねぇよ・・・」



俺が話したいとずっと思っていたのはただ一人。



他の誰でもなく、お前なのに・・・・・。



「あたしなんかと・・・噂とかになったらどうするんですか?・・ファンの子・・・沢山いるのに・・・」



「なんだよ・・・それ・・」



話したかった。



「・・・雨宮君のファンの子に言われたんです。雨宮君に近づくなって・・・あんたなんかに似合わないって。調子に乗るなって・・・・・だから・・・・だから」




「誰に?そんなの誰に言われたんだよ!」



「・・・言えません。ただ・・・あたしには雨宮君は憧れでいいんです。だからもうこれ以上・・・あたしに関わらないで・・・ください」









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