本当の強さ~きみの瞳に恋をした~
この拓実さんは私の1つ年上のアマチュアの空手家さん

この前の関東大会で高校生の部で優勝した実力派

「手加減しませんよ」

「それではよーい始めっ」

先生の合図と共に2分間の組手稽古が始まった

パァン シュッ ドゴッ ウッ

私は拓実さんのパンチを避け、鳩尾に一発入れた

拓実さんは急所にパンチをまんまと食らい、床にうずくまった。

「さすが全国チャンピオン、急所に上手くいれたな」

先生に久しぶりに誉められた

「ありがとうございます」

「美桜ちゃん手加減してよ~」

拓実さんが冗談混じりに言った

「すみません」

「よし、それでは稽古を終了する。
神前に礼 」

「「「押忍っ」」」

先生の号令と共に長かった稽古が終わった

だが私の稽古はこれで終わりではない

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