銀髪姫の恋物語〜やっと掴んだ幸せ〜
「はぁ…」


そろそろ限界だ。


史音不足だよ…っ。


留学の時は早く史音に会いたくて頑張ってたから大丈夫だった。


だけど今はあの時とは違う。


会える距離に史音がいるのだ。


それなのに会えないなんて…私への罰だろうか?


「依亜ー、仕事の方ははかどってるかー?…って、どうした?」


「…空にぃ、何でここにいるの?」


お父さんから聞いた話では、もう向こうに戻ったはずだよね?


「ん、父さんに用があったから戻ってきたんだ」


「お父さんに?」


珍しい。


お父さんに用がある時はいつも電話かメールなのに。


それ程、大事な用件ってこと?


気になる…けど、聞いていいものなのかな?



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