幼なじみの隣で不器用な恋を

真っ直ぐ一途に


【眞紘side】


「へぇ…。さすが、バスケ強豪校。合宿も凄いんだな。」


「そうなんだよ。ヒロにも体験して貰いたいぐらいだったぜ。マジで半端なくキツかった…!でも、泊まってた民宿の食事が、めちゃくちゃ美味くてさ、あれだけが至福の時間だったな。」


「お前、ご飯食ってる時…本当に幸せそうな顔するもんな。」


一旦…花奏たちと別れて、牧田と一緒に体育館の傍にやって来た俺は、再会した友達のタツと久しぶりに話すことに。


会うのは3月の卒業式以来だ。


「当たり前だろ?不幸せそうに食べても、飯が不味くなるだけじゃん。」


「まあ、そうだな…。」


俺はフッと笑いながら、腕時計に視線を向けた。


「あ、悪い…。俺…そろそろ競技場に戻るわ。」


星川の出場する決勝まで、あと20分ぐらい。


このままタツと話してると、そっちに神経が傾いて、競技を見逃しそうだからな…。


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