ラグタイム2号店
Ragtime6◆生きてゆくのです
その翌日から、俺は『ラグタイム』に復帰した。

その日の仕事終わり、俺は大輔さんと久しぶりに2人で話をすることになった。

「2号店の件についてなんだが、来年の春――遅くても4月の中旬までにはオープンをさせて欲しい。

開店資金は俺が出すが、営業の全ては朝貴に任せる。

静絵さんと一緒に2号店の店長として頑張って欲しい。

店の外観や内観は朝貴が自由に決めてくれ。

何しろ、お前が店長なんだからな」

「はい、わかりました」

大輔さんから渡された2号店の企画書に目を通しながら、俺は返事をした。

「後、雄大のヤツから何を言われたのかはよくわからないが…俺は世間体を心配していた訳じゃない」

そう言った大輔さんに、俺は企画書から顔をあげた。
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