空に願いを…
過去の謝罪
みっちゃんと私の関係は
あの日以来、少し変わった
今まであった、薄い壁は
すっかりなくなっていき
何でも話せる相手になって行った
その代償なのか、
みっちゃんは私を抱かなくなった
私たちは…恋人を解消した
言葉を交わしたわけでは無い
ただ、お互い暗黙の了解だった
時間が合えば食事に行くし
みっちゃんの部屋にも行く
そして、今まで誰も入れなかった
空と一緒に暮らした部屋に
みっちゃんを招待した
私だけのものしか無い部屋は殺風景だ
それそろ引っ越そうとも考えていた
少しずつ貯めた貯金
敷金、礼金と引っ越し代を考えたら
苦渋の決断だ
「引っ越し、俺たちがやってやるよ!その分、他に回せるだろ?」
男友達すらいない私には
みっちゃんは頼もしい兄となった