空に願いを…


みっちゃんは仲間内の飲み会にも
私を連れて行く
だから、みっちゃんの友達は
私をまだ彼女だと思っている

みっちゃんがそうしたいなら
それでいい

もしかしたら
みっちゃんも私と同じで
つらい失恋を新しい恋で
癒そうとしていたのかもしれない




『みっちゃん、この部屋温かいね』


「だな、日当たりいいし。一人で住むなら十分な広さだな」


女性専用の部屋を内見した
可愛らしい内装で
クローゼットもついていて
シャワーとトイレは別
ちょっと手狭なキッチンだけど
一人なら問題無い

駅からも近いし
窓を開けると、
ドラッグストアの看板が見えた


「みっちゃん、私ここにする」


みっちゃんもそうだな、と納得してくれ
後日、契約を交わすことになった
その時に敷金礼金を支払う約束をした
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