空に願いを…


運良く、母親が発見してくれ
命は助かった
父親は自分がいけなかったのかと
香澄さんの幸せを考えてのことだと
香澄さんに詰め寄ったらしく

生まれてから一度も親に反抗したことがなかった香澄さんが
初めて反抗したらしい


「私は亮と結婚したかった!亮が私の全てなの!亮が何したっていうの!?孤児院で育ったからってなに?亮の事を知りもしないでっ!お父さんなんか大っ嫌い!二度と戻らない!お父さんの顔なんか見たく無いっ!」


そう言って、実家を出てきたそうだ
そして、あのアパートに住見始めた


結局、香澄さんは一度も実家には戻らず
たまに母親から連絡は来るが
話すことはしていないそうだ



「みっちゃん…、愛されてるね」



みっちゃんは私の言葉に
恥ずかしそうに笑った

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