空に願いを…
ねえ、空
私の選択は間違ってないよね?
私は…空と生きたい
どんなに遠回りしたけど
それでも、私は……空が大好き
「何を考えているんだっ!!」
『何度も考えたの、絶対譲らない』
バシッと、叩かれた頬
桜、と私に駆け寄る母
「出て行け、二度と顔をみせるな」
「あなたっ!…さ、桜っ!」
わかっていた、こうなる事…
空が頭を下げに来たときだって
「ふざけるなっ!」と
空を一度だけ、殴った事があった
殴られるのを覚悟だ
そんな覚悟がないと
こんな話はしない
「塩、まいとけっ!!」
玄関先にいる母に父は怒鳴るように言う
『お母さん、ごめん。けど…空と一緒にいたいの』
お母さんは…泣いていた
私は親不孝ものだ
それでも、私には空が必要なんだ