梅に鶯 ~新選組と私に刀~
近藤さんの掛け声で、悠真の捜索が開始



昼に一度町で合流するようにして



思い当たる店など、走り回ったが



見つからなかった




「どうだ?」


「駄目だ」


「こっちもです」


「こっちも」


「駄目だ」


「いないな…」


「江戸に帰ったのかなぁ」






広沢さんや佐々木さんら、見廻組も


悠真を見つけられなかったらしい










これだけの人数で、捜してもいない


と、なると



やはり



江戸……だろうか

















「あっ…… 俺、わかるかも……」



空を見上げ、永倉が呟いた




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