梅に鶯 ~新選組と私に刀~
普段通り…






総司は、稽古へ



そして、朝餉



昼過ぎにやはり総司には、荷が重い仕事

だったのでは…と、歳に相談した



「いずれ通る道だよ
甘やかすなよ?
これから、総司にはここの最前線に
いてもらうんだ
その覚悟をしてもらわねえとな」



それはそうだが…

朝餉も喉を通らなかったようだし



「総司が… 可哀想で…」



歳の前で、肩を落とし


しょんぼりとした






「だあぁー辛気くせぇ!
総司を元気づけてぇなら、甘味屋行けよ」





歳は、やはり総司の事をよくわかっている


「行ってくる!!!」






総司と甘味屋を目がけ歩く




「おお!近藤!沖田!良いところに!!
こちらに来い!!!」



広沢さんだった

そして、その隣には悠真


いつも通りの笑顔で


「早く-!こっちですよ!」 と手招き



席に行くとまたまた四人前?の団子



「この馬鹿が団子頼んだのに
やっぱり、ぜんざいにするとか言ってな
良かった!!お主らが来てくれて!」


「沖田さん甘いの好き何でしょう?
ぜんざいも食べませんか?」


「僕は…」


「体調が優れませんか?」


「え?いえ…」


「なら!食べましょう!!!」


悠真の明るさが、総司には少々痛いようだ


「広沢さん!お茶貰って来て下さい!」

「は?」

「早く!」


広沢さんが席を立つと悠真が総司の頬を

つまみ上げる


「いらひれす」

「そうでしょうね
初めてだったのでしょうが…
立ち止まっている場合ではありません
貴方の志は、こんなものですか?
私は、貴方達に期待をしています
これから、たくさんの人を守る為
いくらか犠牲者は出るでしょう
その度に、こうして立ち止まるつもりですか?ぜんざい食べてまた進んで下さい!」


広沢さんが戻って来た


「悠真!沖田を虐めるな!!」

「いやぁ~大福のようなほっぺだなって」

「だからって、引っ張るから
赤くなってんじゃねえか!!」

「悠真!ぜんざい食べましょう!!」

「ふふっ 食べましょう!!」




四人前の団子とぜんざいがなくなった頃


総司は、普段通り笑えるようになった







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