梅に鶯 ~新選組と私に刀~
局中法度を作り、規律を強化した



八月十八日 政変が行われた



俺達、浪士組も御所に出勤した



何事もなく、無事に警備が終わる



この日は、悠真の姿を見なかった




芹沢さんの行動が益々酷くなった







一月後





新見が切腹した



法度を破った為だ





これまでの活動が評価され、預かり身分から昇格することが決まった


浪士組、全員で祝宴をした


その夜は、大雨だった


珍しく、酒を飲んでも暴れず


愛人の梅が寂しがるからと


先に帰った芹沢さん





これが、生きた芹沢さんの姿を見た



最後だった











何者かに、襲撃され


梅を守るようにして、亡くなっていた





葬儀には、悠真も来た




「やっと……解放されましたね」






そんなことを言って、かすかに微笑んだ








しばらくして


『新選組』 という名を拝命した









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