梅に鶯 ~新選組と私に刀~
本当に?

土方目線

【土方歳三】




京の町が、三日も燃え続けた


残党狩りなどて、クタクタだ…


それでも、屯所に戻ると


「お帰りなさい!」


悠真のバカみたいにデカイ声を聞くと

なぜか、癒された




新選組に来るときは、広沢さん


帰りは、朝比奈さんが来る



「あの? 差し出がましいようですが
皆さんの刀のお手入れ…
大丈夫でしょうか?」



すっかり医務方と思っていたが

そういや、刀が専門だったな



「俺たちは、いい
下の奴らに、刀の手入れを教えてくれ」


「はい!
…あの、一人になると、怒られるので…」





そうだった

心配症の朝比奈さんから、毎日言われる


「悠真に何かあったら、ゆるさん!!
絶対に一人にするな!!」


だったな……




悠真と一緒に平隊に手入れを教えた

そして、悠真は、刃研ぎをしたり

刀の寿命も診てくれた


曲がったり、欠けたり


ほとんどがダメだった


それ程、激しい戦いが続いたのだ







< 91 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop