LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―
ギラギラとした黄金色の光のようなものが不快だ。
玄獣珠が熱いほどに脈打って、警告している。
あれは、よくないものだ。あれを許してはいけない。
預かり手よ、取り戻せ。因果の天秤に、均衡を。
「因果の天秤?」
ぼくの問い掛けに、うなずく気配があった。
玄獣珠と、ほかの三つの宝珠と、宝珠の声を早くから聞いていたらしい理仁くん。
黄金色は四つあるように見えた。
祥之助が近付くにつれて、それらの形がわかった。
光に揺らめきながら宙に浮いたそれらは、直径70mm程度の球体を四つに割った破片だ。