キミに…Kiss
「え?海外に行くのか?」
一瞬、言葉を詰まらせた愛理の父親。
それにも動じず、俺は冷静に答えていく。
「……はい。親父の転勤の期間は、未定で。いつ日本に帰って来れるかわからないって言ってました」
「それでも君が待ってて欲しいって言ったら、いつまでも愛理は待つよ…」
「……そうかもしれないけど。きっとアイツのことだから泣いて待つと思います」
だから待ってて欲しいなんて…期限なしの約束なんかするよりも、俺ことなんか…早く忘れて、誰か他のヤツを好きになった方がアイツのためなんだ。