押しかけ社員になります!

だったら、目茶苦茶、メロメロになる程好きな顔ですよ?私の、どストライクのタイプですよ?身長も、体形もですよ?

「何もかも好きなんです」

ゔ、好きとか言ってしまった。

「俺の性格は…本当に把握出来てるのか?」

ジリジリと距離が詰まってきた。え?な、に?

「…癖は?知ってるのか?」

か、顔が近い。え?…気のせいか、急に色気が発せられてるんですけど。

「食べ物以外の好きなモノ…何だか知ってるか?」

最早、息が掛かる距離まで来ている。あ、の…。あっ!
ん…ん。唇を塞がれた。同時に顔を両手で固定された…ゆっくり、食まれていた。…胸が強く高鳴り始めた。もう、質問には応えられない…。ん。部長…。

「…この唇も…好きだって知ってるか…」

親指でなぞられた。い、や、そんな目で見つめないで。簡単に、何度も堕ちてしまう。

「突き放しても拒否しても、馬鹿みたいに一途に、好きだと、思い続けると、言ってくる…。
いつからだろうな。正直…自分でもよく解らないんだ。西野とのやり取り…楽しんでいるんだ。自分の気持ちを認めたら…堪らなく好きなんだ、西野の事。…ざわつくんだ。側に居ると…落ち着かない…西野」

間違いなく、私に言われている言葉よね?
はぁ。熱い吐息と共に、深く抱きしめられた。ん゙っ。痛いくらい抱きしめられて、思わず声が出てしまった。
部長。突然、熱烈過ぎます。部長の中で盛り上がっているモノをもっと知りたい…教えてください。

「今日の私の状態には、酷なくらい嬉しい言葉です」

あぁ…、本来ならこのまま、是非とも押し倒されてしまいたいところ。

「俺も今日、来てしまった事、自分でも辛いってよく解ってはいるんだ。だが会いたかった…はぁ。大丈夫か?一緒に寝ても…」

大丈夫だけど、大丈夫じゃない。でも一緒に居たいに決まってる。

「はい。ずっとこうして居たいです。…部長こそ、大丈夫なんですか?」

聞いて大丈夫じゃないって言われても、どうしようもないけど。

「大丈夫だ…大丈夫で居るつもりだ。だけど、少し攻めたくなるかも」

「…ううう」

そんな事言われても、今日は無理だもの。

「はぁぁ、唸るな…。この前みたいにはしない。…ちょっとだけ、…するかもしれない」

頭をゆっくり撫でながら、抱きしめられた腕に更に抱き寄せられた。
あ、はぁ…、ちょっとだけって…。そのちょっとが解りません。堪らないほど翻弄されるのですか?
場所の事?時間の事?…攻め方の事?
ちょっとだけって、何をなさるの?
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