レモンとソーダと甘味料



ヒロタという女の名前、
下の名前、姓名でいうと名のほうを聞いたのだけど、ヒロタは答えなかったし、教えたくないと言ったので無理には聞かなかった。

ので、私はヒロタと共にこのひとつの家に住み始めて二年になる今でも、ヒロタという名字しか知らないし、これからも多分知ることはないのだろう、となんとなく思っている。


ヒロタは髪が短くて、
目の 特に黒目がころんときれいな丸い形をしている。
肌がつやつやしていて 唇は赤い。

それはそれは可愛い顔をした女の子なのだけれど、生意気だし口が悪いしわがままだし、私はあまりすきじゃない。


すきじゃないけど、私とヒロタは友達で親友でひとつの家で一日中一緒にすごす。


生活のお金はよく知らないけどヒロタが週に一度、どこかで貰って来る。わたしはそれを受け取って買い物に行ってごはんを作る。
時々、着るものを買いに行ったりもする ヒロタといっしょに。


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