イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。

それから何回か撮るけど
無表情の睦月君。

でも真似してポーズをとってくれた。
それが、また可愛らしい。

撮り終わると落書きコーナーに移動する。

睦月君は、覚えてたての字で
何かを書いていた。

見てみると
『睦月。お母さん』と書いていた。

私は、感動する。

お母さんとして改めて
認識してくれたのが嬉しかった。

「ありがとう。睦月君」

私は、ギュッと抱き締めた。

そして無事にデートを終わらせて
自宅に帰った。

睦月君は、疲れたのか
途中で眠ってしまったが……。

おんぶして帰ると先生が出迎えてくれた。

「呼べば、迎えに行ったのに」

「いえ。とても楽しかったので」

名残惜して
先生を呼べなかった。

フフッ……またデートしようね。
睦月君。

< 28 / 85 >

この作品をシェア

pagetop