ウソツキセンセイ
後章

【小さな抵抗】

 二学期開始の合図である始業式。


 校長先生の口によって、突然告げられた「平塚先生の退職」。


 体育館の中に集められた生徒は、皆ざわつき始め、それを横から教頭先生が沈める。


 校長先生に最後の挨拶をどうぞ、と言われ、壇上に上がった平塚先生は、私たちに向かって一礼をする。


「一身上の都合により、明日をもって学校をやめることにしました。皆さんとは一学期のみの付き合いでしたが───」


 平塚先生の言葉が、あたしの頭の中でぐるぐると回る。だけど、ひとつひとつの言葉の理解が乏しくて、余計に混乱してしまう。

< 194 / 272 >

この作品をシェア

pagetop