ウソツキセンセイ

【夕焼け色の告白】

 平塚先生との放課後授業が始まって二週間が経つ。


 ちょうどその一ヶ月後には、三年生一学期の期末テストを控えている。


「横田さんは化学の期末テスト、七割取ってもらいたいね」


 放課後の理科室で、あたしが化学の問題を解いている時に、平塚先生は呟いた。


「あたしに七割は…厳しいですね」


「ただでさえこうやって個人授業をしているのに。しっかり成果は見せてもらわないとね?」


 ニコリと冷たい笑みを浮かべる。


 それもそうだ。平塚先生の時間を潰して、あたしは授業を受けさせてもらっているんだ。

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