教室と、初恋。
電話の向こうから、宮田くんと高木くんの声も聞こえる。
『あれ俺らもそこ着いたんだけど……どこ?』
「えぇ?」
少し辺りを見渡しても、それらしい人はいない。
「どうしたの? 倉橋?」
「あーうん、着いたって」
声をかけてきたゆきにも答えつつ、入り口のほうを中心に健人を探す。
すると横から、りこが「あ」と声を出した。
「あれじゃない? 3人。
外の、看板の前にいる人たち」
りこが指差した窓ガラスの外に、男子高校生が3人いた。
うち一人はスマホを耳に当てていて……間違いようもなかった。