教室と、初恋。
勝負事が好きな健人には意外な反応。
……それともわたしが子どもなだけなのか。
糸はすぐぷつんと切れて、針が水の中に沈んでいった。
「あー……っ」
「残念! じゃあお姉ちゃん、1個好きなの持ってきな、おまけだ」
……"お姉ちゃん"。
前に呼ばれた時は、確か"お譲ちゃん"だったのに。
「じゃあこれもらってくね。ありがとう!」
わたしは水色に色とりどりの線が入った水風船をもらって、健人に見せながら笑って見せた。
「下手くそ」
そう言って健人も笑ってくれる。