お前、俺に惚れてんだろ?
「…あ。うん、…ごめん」


あたしたちは、屋上に辿り着く。


「…で、あたしを呼び出したりなんかして、なにか用?」


正直、屋上…風が吹き抜けて、すごく寒いっ。


「…ああ、まぁ大した用事じゃねぇんだけど…」


そう言って燈馬くんは、制服のズボンのポケットから、自分の携帯を取り出す。


「お前の連絡先、教えろよ」


…え。


「もしかして…、それ言うだけのために…ここへ?」
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