お前、俺に惚れてんだろ?
「おう」

「じゃあね」


燈馬くんに背を向けて、あたしが家の門に手をかけた、そのとき…。


「ほのかっ」

「…ん?」


急に、名前を呼ばれた。


振り返ると、燈馬くんはまっすぐあたしを見つめていた。


「俺、先週のこと…、許してくれなんて思ってねぇから」

「そっ…そんなこと、言われなくたってー…」

「だから、俺に詫びさせて」


…詫びって?
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