幻想 少女日和

星の無い日

星の無い、ただ暗いだけの空。

一つでも、見つけようと、ずっと、上ばかり向いている。

探しても、探しても、見つからなくて、もう、諦めようって思うのに、それでも上を向いている。

明日になれば、星は見えるかも知れない。

でも、今日!

今日見たいの!

そんなワガママな私の目に、小さな光が見えた。


雲の隙間から、少しだけ……



月の光。



大きな星の光が、少しだけ、私を照らす。






< 12 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop