まほうのそら。(完)
そう言って女の子がこっちに向かって走ってきた。
やばい、後ろは空いていない。
ここは人通りの少ない道のはしっこだ。どこに逃げれば...。
そう考えてる間にも女の子は近づいてきている。
「行けぇぇぇ!!」
...こうなったら、私も魔法でー!
そう思って両手を組んで、上にあげた。
水の魔法で雷はちょっときついけどー。
互いの魔法が重なったとき。目の前が真っ暗になって、体が浮く感覚がした。