幸せに・・・なりたい。

**不安


綾は、愛浬亜を抱き締めたまま
女性に
「あなたは、誰ですか?」
と、言うと

あれだけ、騒いでいたのに
綾の大きな声の一喝と
愛浬亜の姿に
驚いたのか‥‥‥

「イザベル、マッケンリー」
と、答えた。
「あなたから、さきほど史人の
名前がでましたが、史人の知り合い?」
と、綾が聞くと
「はい、恋人でした。
   彼女は、大丈夫?」
と、言った。

綾は、愛浬亜の事を知っていると
言うことは、やはり、史人の
関係か、と思い。

「愛浬亜。一度、西森家に戻ろう。」
と、愛浬亜に告げると
愛浬亜は、コクンとした。

綾は、
「イザベルさん、こちらにどうぞ。」
と、言った。

イザベルは、頷いて、
綾達の後を付いて行った。

玄関のベルをならすと
美沙さんが出てきて
「あら、綾君、どうしたの?
愛浬亜、大丈夫なの?」
「はい、なんとか
  落ち着いています。」
と、答えると
美沙さんは、
「茜!茜!」
と、茜を呼ぶと
茜が、
「なに?ママ!
えっ、愛浬亜?どうしたの?」
と、バタバタと近づいてきた。
俺は、
「愛浬亜、大丈夫か?
ちょっとだけ茜ちゃんといて。」
と、言うと

茜ちゃんは、
「愛浬亜、行こうか?」
と、言った。

愛浬亜は、俺から離れるのを
少し不安げにしていたから
「愛浬亜、大丈夫
ちょっと、美沙さんと
話して来るだけだから。」
と、言うと

コクンとして、茜ちゃんと
部屋に行った。
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