Last Letter~手紙がくれた想い~




ただ、あたしは朝が苦手でそれからあの人を見ることがなかった。


だから、書いたんだ。

手紙を。


返事なんて来るワケない、

そう思ってたけど、心のどこかで期待しているあたしがいた。



でも、そんな期待は淡くすぐに消えた。

だって返事は1週間経ってもこなかったんだもの。


もう、来ない。


諦めてた。

なのに、このタイミングで…


せっかくあなたのことを忘れられそうだったのに…。



『あの子の名前は??』

空想から現実へ戻ってくると長瀬さんはあたしの顔を覗き込んでいる。



『木村大樹。私の2コ上で高校3年だって。

お姉ちゃんと同い年。』


手紙をぎゅっと握る。

どうしよう…


こんなにもドキドキしてる。



『そんな嬉しそうな顔して~

これは、”恋”だね?』

長瀬さんの顔を見つめる。


恋?


これが?


このドキドキは恋なの…?!







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