死神喫茶店
昼休み
瑠衣と夢羽はきっと付き合ってはいない。


朝から2人の行動を見ていて、昼頃にはそう感じられるようになっていた。


お互いに別々のクラスメートと会話をしていても知らん顔しているし、カップルらしい高度もう見られない。


朝偶然会って一緒に登校してきたというのは、本当の事だったんだろう。


「モコ、一緒にお弁当食べよ」


そう声をかけて来たのは舞美と楓で、あたしはお弁当を持って席を立った。


今日は天気がいいから教室のベランダで食べる事になった。


3人でベランダに座ってお弁当を広げると、ちょっとしたピクニック気分になる。


「今日のモコはなんだか積極的だね?」


楓にそう言われて、あたしは一瞬むせそうになった。


「そ、そうかな……」


2人はあたしが瑠衣の事を好きなことを知っているし、何度か相談にも乗ってもらっていた。


その度に積極的にいかなきゃダメだよ。


なんて言われていたのだけれど、こうしてちゃんと行動に移したことは今までなかった。
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