混ざらぬ色
『いつまで、近くで見てんだァ?
金、取るぞ?』


イライラする。
チャイナのする顔が。

敵としてしか見えてない目が。


『最後の最後まで憎たらしいやつネ!!!
好きでお前なんかとべったりするか!!!』

げしげしと嫌な虫を触るかのように
俺を蹴り、結構な距離をとって立ち上がる


へ、そこまで嫌われているとは驚きィ…とそう思った


ただ、そう感じただけ。

それなのに窓に映った俺は悲しい顔をしていた


なにやってんだか、




『つか、サド何しにきたアルか。』


あ、そうだった。
男を帰らせるのが優先で、ついでに置物。

『来客見に来たって言ったろォ?
旦那から見に行けって命令されてんだ。なにも言えねェんじゃないかィ?』



そう言うと。なかなか悔しそうな顔を見せないチャイナが見せた。

久々にみた快感は、最高のものだった


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