混ざらぬ色
まさか、見切っていたとは知らなかった。

総悟は、神楽の足首を掴むと思いっきり壁へと投げた

ガツッと痛い音が鳴る


『____』


『_どうでさァ?
壁の味は』


コンクリートが剥がれ落ち舞っている煙。
総悟が問いてみるも返答はなかった


相手は"か弱い"女の子だというのに、総悟がした行動は世界の女を敵に回すようなことだ。






『何でィ、もうくたばったかィ?』

そう言って、瓦礫の山をかき分ける
もしも死んだら大変だ。旦那(銀時)にどんな顔で会えばいいか分からない
しかも"か弱い"女の子に暴力をふるい死なせてしまったのだから

全国の人々を敵に回す


と考えているに違いない


しかし、総悟の頭には


神楽の死んだ顔を拝みたい。
死んだらクソだろう。と


そう思ってる。



なんて下衆な男だろうか
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