幻が視る固定未来
真の玄武になる道は確かに途絶えてしまったが新たな目標は出来た。それは父のような玄武になること。真の玄武よりも難しいようで簡単そうなそんな道、それがオレの未来だ。それは固定されたいない。なれなかったら……いやむしろなれる訳もない。ただそんな風に“自分らしく”生きてみたいだけ。

だからオレの未来は自分で視る。固定された未来など本来存在しないんだ。それは思い込みにしか過ぎない。
けど固定未来を描くことは悪いことではない。ただそれに振り回されたら苦となるだけで、きっと自分の進むべき道を疑う。もし疑うことがないなら、それは自分にあった道なんだ。
しかし、道は進むだけではない。止まることも、一瞬の恐怖かもしれないが踏み外すことだって出来る。
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