幻が視る固定未来
昼になり休憩中となった今、何をするかは聞いた。
スポーツというから色々な球技のルールとか覚えてきたが、この高校は武道を心がけているのを忘れていた。

午後からのスポーツ試験。
それは試合形式の剣道、弓道、柔道の三拍子。しかもどれに出てもいい。

とりあえず自分の評価を主張できるものを選択することが出来る。もちろん全部出るのもいい。自信があるなら一つでもいい。

オレは部活に入っていないため成績なんてない。故に一つでは無理なのは言われなくても分かっている。一応全部出るつもりだ。

「はぁ」

弓道においてはなんの不安もない、ただいつものように的を射とめればいい。

――だが、問題なのが残った二つの剣道と柔道。これは試合形式だ。
試合形式に問題はない。分かりやすく実力者が表わされるだろう。オレでも全国クラスに勝てばそれは評価がいいだろう。
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